新人さんの【業務指導】を任されたベテラン介護士さん!!
今日は偉そうですが、新人職員さんの育て方・業務指導で『大事なこと』についてお話しさせていただきます!
いきなりですが、それは…
・転職してきたばかりの新人職員さんの『気持ち』を考える!
・自分が新人だった頃、『不安だった気持ち』を思い出す。

と言っても、毎日の職員不足や業務多忙で忙しすぎて新人の教育がじっくりできない…
- 『新人さんにかまってあげる余裕がない!』
- 『新人の気持ちなんて考えられる余裕がない!自分で見て覚えて!』
という考え方やこんな職場環境もあると思います。
でも、聞いてください!!
新人さんが早く育ってくれて仕事の戦力になれば、いつも忙しくセカセカ働いているみんなや指導担当のあなたもラクになる!と思いませんか?!
『・・・・・』
あととても大事なのがこれ!
みんな自分が新人介護士だったころの『自分の不安だった気持ち』を忘れがち!

1年2年経てばあっという間に仕事に馴れて、自分が不安だった気持ちなんて忘れてしまう…
僕JINは、新人教育・指導に大事なのはなんだかんだ言ってこの気持ちが最重要なんじゃないか?と考えています。
自分が新人だった頃の気持ちになって、この記事に書いてある『新人指導』についてのコツを読んでみてもらえると嬉しいです!
このブログは、現役介護士である僕JINが、仕事上の悩みや人間関係・利用者対応などの実体験・仕事経験をもとに投稿している個人ブログです。
記事をご覧いただき、ご質問やご意見があれば本当に気兼ねなく記事下のコメント欄からご連絡ください。
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Contents
①新人介護職員さんの不安…心の中を考えてみよう!
まず、今新人指導担当者を任せられた新人教育担当者としての今の気持ちってどうでしょう。
- 新人の担当を任されたけど、年上の人なのでやりにくいなぁ…
- 上司に【指導担当を任命】されたけど、どう教えてあげたらいいのかわかんない…
- 仕事がまだまだなのに、僕でいいのかなぁ…
- 上司を目指すにはいい機会だから頑張ってみるか!
僕も初めて上司に【新人さんの指導担当】を任されたときは、『自分の仕事を認められた~!!』と喜んだ反面、他の先輩たちやお局パートおばさんたちから指導内容にツッコミが入るかも…という不安などいろいろありました…。

『こわっ笑』
ま、このようにみなさんそれぞれの職場でも、いろんな悩みがあると思います。
では、新人さんの気持ちはどうなのでしょうか?
介護職に転職してくる『新人さん』は大きく分けると、以下の3通りのパターンがあると思います
- 他の介護施設からの転職者(介護職経験者)
- 介護未経験(他業種からの転職)
- 社会人未経験の人(新卒・主婦)
それぞれの新人さんが持つ、悩みや不安はそれぞれ違うと思います。
なので、3パターンに分けて具体的な不安や悩みを紹介したいと思います。
ここでは、自分から質問を積極的にしてくれる新人職員さんではなく、『聞いても大丈夫かなぁ』『こんなこと聞いていいのかなぁ』などと、遠慮がちの新人さんの気持ちを代弁しています。
やっぱり新人の時の初日はかなり緊張しますし、『どんな人たちがいるんだろう…』とかなり不安なはずです。
なんでも積極的に質問をしてくる新人職員さんや、コミュニケーションが上手な人ばかりではないので、この記事で紹介しています。
①【介護職経験者】他の介護施設から転職してきた新人さんが持つ10の不安や悩み
介護経験があるからと言っても、職場によって仕事のやり方が全く違うのが介護業界。
僕の職場なんて、同じ法人内なのに【記録・申し送り・シフト・排せつ・入浴・勤務体制】など具体的な仕事方法や使用物品まで全く違います。
なので、介護経験者だからと言って、『この新人さんは経験者だから細かいことまで教えなくて大丈夫だよな…』と思わないでください!
自分が!だれもが新人だったことを想い出してみることが大事です!
【他の介護施設から転職してきた新人が思う10の不安や疑問】
- 担当の人がいない時は、だれに質問したらいいの?
- みんな忙しそうで質問したら迷惑がられそう…
- 挨拶したいんだけど、忙しそうでタイミング逃しちゃう…
- 『そこに居てください』と言われたまま放置されているけど、もう少し積極的に指導をしてほしい!
- はじめての昼食や休憩中には、担当の人が側にいてくれたらいいのに…
- のどが渇いた…ちょっとだけでも水分飲んでいいのかな?
- みんな忙しそうで知らん顔…もっと声を掛けてほしい…
- 利用者さんやご家族から聞かれた質問にどう答えていいのかわからない…
- 『介護経験者だから大体はわかってますよね』と言われても…
- せめて最初の1週間は、上司や担当者がそばに専属で付いて仕事を教えて欲しい。

どうでしょうか?
いくら介護職経験者だからと言っても、新人さんは新人さんでわからない事ばかりです。
一番大事なのは、【人×人】のコミュニケーションを指導担当のあなたがどう導いてあげるかです!
だれでも、そんな気持ちだったのではないでしょうか?
具体的な業務指導はあとにして、まずは新人指導担当者としてこの5つを意識しましょう!
【新人指導担当者として大事な5つの配慮】
- 配属されたフロアの職員さんたちに、まんべんなく挨拶紹介をする。
- 配属部署だけでなく、同じ施設内の職員さんたち(他部署・医務・総務・食事・清掃・ランドリーなど)へのあいさつ回りをする。
- 休憩場所や食事場所・喫煙所・ロッカー・更衣室・洗濯関係などの説明をくまなく行う。
- 新人さんからの質問をしっかり聞く姿勢、時間作り、環境を意識する。
- 休憩時間や昼食はできる限り一緒に過ごすようにする!
新人さんに一番大事なのは【人×人】のコミュニケーション作りです!
一緒に働く人たちに慣れてきてこそ、【仕事をしっかり覚えていく環境】が初めて出来上がるのではないでしょうか?
新人さんを指導して即戦力にする一番の早道は、【一緒に働く職員さんたちとの積極的なコミュニケーション作り】を最優先にする事!!
指導担当になったあなたも新人だったころ、『知らない人ばかりだから、ちゃんと紹介してほしかった・・・』そう感じていたのではないでしょうか?
②【介護職未経験者】の新人さんが抱く不安や悩み
介護職が全くの未経験の新人さんの場合は、①で紹介した不安や悩みはもちろんなのですが、【全くの未経験】からくる不安を想像してみてください。
【介護職未経験者】の新人介護士さんが抱く悩みや不安5つ
- 介護職が現場で使う専門用語が全く分からない…
- ウンチやおしっこ等の排泄介助で気持ち悪くなってしまわないか心配…
- 実際どんな仕事をやっていくのかな?
- 認知症のお年寄りが何を言ってるのか全く理解できない…
- 介護職自体やっていけるかな…
細かい不安や悩みは、人それぞれもっとたくさんあると思います。
介護の仕事自体が全く分からない新人さんですので、入社後しばらくの期間はしっかり側にいてあげるべきではないでしょうか。
介護未経験者の新人さんの場合は、担当者のあなたがしばらく一緒の勤務帯で仕事を教えるか、もしくはもう一人担当者を追加して2名担当制にした上で、しっかり指導をしていくと新人さんも仕事を覚えやすいと、今までの経験から感じています。
③【新卒・社会人未経験者】の新人さんが抱く不安や悩み

新卒・新社会人の新人さんが、一番不安に感じていることは何だと思いますか?
『・・・・・』
答えは、『働いていく事自体への不安』と『人間関係』への不安ではないかと思います。
【新卒・新社会人】の新人介護職員さんが抱える2つの大きな不安とは?
- 毎日働いていけるか不安…
- こわい上司や先輩ばかりなのかなぁ…
今まで学生だったので、甘えてくる部分が多少はあると思いますが、自分が新社会人だったときの想いをちょっとだけでもいいので思い返してください。
『・・・・・』
・あなたにはどんな先輩や上司がいましたか?
・その先輩たちは、あなたにどんな声掛けをしてくれましたか?
その時、あなたが嬉しかった声掛けをしてあげるといいですね。
あと、新卒や社会人未経験の新人さんの場合は、【社会人としての基本】をまず理解しているかを確認するところから始めたほうがいいです。
【社会人としての基本】
- 時間厳守
- 給料をもらっているという責任感
- 仕事を覚えている時間にも給料が発生しているという自覚
- 施設や職場のルールを守る事
- 報連相
- 接遇やマナー
そして一番大事なのが・・・
自分からの率先した挨拶!

【自分から挨拶する】こと大切さをしっかり教えられれば、他の先輩介護士さんや他部署の人たちからもかなりの確率で『声掛け』をしてもらえるようになります。
そこでまず人に慣れる!!
挨拶を積極的にしてもらうことで、【人間関係の不安】は確実に消えていきます。
自分から挨拶をしないとこんな風に思われちゃう…。介護現場における挨拶の重要性を記事にしています。
⇒【介護士】職場の挨拶が上手くできない人必見!挨拶で変わった10の自分変化とは?
人間関係への不安がなくなり、気持ちが落ち着けば・・・
『社会人の基本』や『施設独自のルール』『介護の仕事』を少しづつ指導していくと、スムーズに仕事を覚えていってくれると思います。
あと、長い間管理職をしていて思うことがあります。
それは…
『18歳や20歳のはじめての新社会人を迎える責任は大きい!』という事。
僕は他業種でしたが、自分が新社会人の時に厳しくも愛情あふれるとても良い先輩や上司に出逢えたことが今でもとても大きな影響になっています。
僕自身にもすでに20歳過ぎた子供がいますし、他人事ではない気がしています。
新人さんが育ってくれば、忙しくてもフォローし合えるし、しっかり指導してくれたとの感謝の想いから生まれた信頼関係が、結果的にあなたの良き相談相手になってくれたりします。
最後まで記事をお読みくださいまして、本当にありがとうございました!!
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