忙しい毎日の中、新人さんの【業務指導】の順序や割り振りなどを考えて、早く仕事を覚えてもらおうと工夫しているけど、やっぱり長く続かない…
そう悩んでいる、ベテラン職員さんや主任リーダー・上司の人達は多いと思います。
実際、僕Jinの職場(特養)でもそうでした…。
※ちなみに僕は特養の主任リーダー8年目です(介護職13年目)
でも、ある時ふと目にしたYouTubeで流れてきた動画の中の【ある名言】を読んでから、自分の考えが大きく変わったんです!
今までの自分や職場全体の対応を振り返り反省し、『上司として全然配慮が足りてなかった…』という事に気が付けました…。
その後、新人さんへの対応や指導方法の考えをあらため、実際に行動してみると…
『新人職員さんの辞めてしまう率』が確実に低下してきたんです!!
では、実際にどんな指導方法と対応の工夫を行ったのか?
『新人職員さんがすぐに辞めなくなった3つの工夫』と『ある名言』についてお話ししていきます。
このブログは、現役介護士(勤続13年目)である僕JINが、日々の仕事上の悩みである『人間関係・利用者対応』などを、仕事経験・実体験をもとに投稿している個人介護ブログです。
【介護職に降りかかる様々なストレスを可能な限り減らしていく】事をテーマに記事を書いています。
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Contents
上司として反省…『ヤル気のない新人が悪い!』と決めつけていた僕が変わるきっかけになった【名言】
指導方法&3つの工夫の前に、指導する側の人間(上司・ベテラン介護職員)にとって大事なんじゃないか?と思うことをちょっとだけ話させてください。
上司になったばかりのころの僕は、当時スグに辞めてしまう新人さんが多かったせいか、いつもこんな感じで最初からマイナス視点での先入観をもってしまっていました。

『この新人、やる気あるのかな…コミュニケーションもあまり得意じゃなさそうだし…』
そんな時、自分の【過去の人間関係】に対しての考え方を180度変えることができた【名言】をぜひ紹介させてください!
その名言とは・・・
健全な人は相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は相手を操作し変えようとする。
アルフレッド・アドラー
この言葉を聞いて『はっ!!』としました。
今までの僕は『不健全なバカ者』だったと、アドラーにガツンと叱られたようでした…
介護職に超必須!対人コミュ力が確実にUPした名言集動画!(この動画を見て反省しました…)
30代後半にもなると、他人からの指摘や注意・怒られること自体ほとんどなくなります。自分で気付き、自分で問題を解決していくのが大人・社会人としてあたりまえ…。
そう思っていましたが、以前の僕は無意識な甘え癖があり、他人からのアクション(変化)を【いつも期待】してしまっていたのです。
そんな自分勝手な他人への期待に沿ってくれない他人や職場の文句ばかりの全くダメな人間でした。
恥ずかしい話です…。
この場でこの名言をご紹介したかったのは、【新人指導・新人さんへの接し方】の基礎となるとても重要な考え方だからです!
さて、名言の話はここまでにして本題に入ります。
入職したら即やる!介護職の新人職員が辞めなくなった3つの対応&指導方法!
では、『新人さんの辞める率が激減した3つの工夫・指導の仕方』について説明していきます。
インスタグラムに投稿した内容
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投稿内容をわかりやすくまとめると…
- 初出勤日~3日間ほど施設内全職員(他部署含む)へのあいさつ回りに一緒に同行する。
- できるだけ一緒に休憩を取り、他の職員たちとのコミュニケーション・雑談のきっかけ作りを意識する。
- 退勤時間前に10分ほど時間を作り、【ミニ面談】をしばらく続ける。
それぞれちょっと深掘りして説明しますが、その前に一つだけ質問です。
Q:自分の初出勤日のことを想い出せますか?
『・・・・・』
【僕Jinの場合】
- ここでうまく続けられるかな…
- 人間関係が上手くいくか不安だなぁ…
- イヤな人いなければいいなぁ…
- 早くみんなに溶け込んで仕事を覚えたい!
- どんな人が仕事を教えてくれるんだろう…?
- どんな人が上司なんだろう…?
などなど…
これ以外にもたくさんの不安があったかもしれませんが、何となく想い出して頂けたかと思います。
新人の頃の不安や心配事って、仕事に慣れるといつの間にか忘れてしまうものですよね。
『新人の時の超不安だった気持ち…』
そんな『不安な気持ち』を僕たち上司や先輩職員が思い返すことができると、自然と声掛けやフォローができるようになるはずです!
【新人介護職員対応①】初出勤日の挨拶周り・自己紹介は必須!

これって当たり前な事なのに、意外とできていませんでした。
皆さんの職場ではどうですか?
すでに欠かさずしっかりできているのならすごいことです!
『挨拶は基本だし当然やるべきこと』と理解はしてはいるものの、やる事いっぱいの介護職上司の皆さんはドタバタしていて出来ていないのではないでしょうか。
- ドタバタ忙しくて同行できない…
- 職員不足でそれどころじゃない…
終いには『自分からあとで挨拶しといてください!』とか言ってしまってました(反省)
でも、やっぱり初出勤後のあいさつ回りは初日~3日間くらい(休みの職員がいる為)は一緒に同行してくれたらうれしいはずです!
このあいさつ回りが【あったかor無かったか】で、食事休憩時や喫煙所休憩時などでの新人さんへの声掛け量など、他の職員から受ける印象が全く違います。
『そんなに新人を甘やかさないでもいいんじゃないですか?挨拶なんて自分からその都度すればいいじゃないですか!それが常識ですよ。』
この対応を開始してからしばらくして、こんな意見がベテラン職員数名からありました。
⇒僕はこう答えました。
『真剣にあなたの事を迎え入れてるから、これから真剣に仕事を教えていきますよ!』という思いを込めてるんですよ。それに、早く人(職員・利用者)に慣れてくれて仕事を覚えてくれたら、みんなもとっても助かるでしょ!』
新人指導っていろいろパワーがいります…(笑)
【新人介護職員対応②】他の職員との『雑談コミュニケーション』作りに力を入れる!

休憩時間の雑談があるかないかで、職場の【人間関係・職場の雰囲気】にものすごく違いが出ると僕は思っています。
- お昼の休憩時間
- 喫煙所休憩
新人さんの様子を見て、負担にならない程度で一緒にお昼を食べたりすることで【他の職員との雑談のきっかけ作り】ができます。
- どこから通ってるんですか?
- 通勤時間どれくらいですか?
こんな当たり障りのない会話からでも、早く職場に溶け込んでもらうキッカケになります。会話がさらに発展すれば、さらに早く職場に溶け込んでもらえる早道になります。
※介護職の休憩中に使える雑談ネタをまとめた記事です。

【新人介護職員対応③】入社後は毎日『ミニ面談』をやる!

退勤10分前から始める、この【ミニ面談】の効果はかなり大きいと自信をもって言えます!
その理由を説明します。
その日行った『仕事の不明点』や『質問』などを聞くことで、『今の気持ち』や『どこまで理解できているか』がキャッチできる!
j本人からの質問を通して、本人の【今の状況】をミニ面談によって、少しづつでも把握していく事で【新人職員さんの今後の指導方針】を決めやすくなります。
たとえばこんな感じです。
- 指導を任せる担当職員を誰にするか…(相性も含め)
- しばらく排泄介助中心にして慣れてもらおうか…
- あと数日間は【移乗介助の基本】を集中して指導してみよう…
- 【食事全介助】の方はもうしばらく付き添って指導たほうがよさそう…
等など…
このように新人さんの指導方針を考えるきっかけツールとしてのメリット以外にもに、もうひとつとっても大きな効果があるんです!
それが・・・
ミニ面談による他の職員への影響です。
大切なのは【退勤前ミニ面談】をいつも行っている姿を他の職員たちに見せる事!
ミニ面談を毎日行うことで『職員みんな』がこう感じてくれるようになります。
新人さんのこと大事にしてるなあ…
新人さんを大切に迎え入れるというを上司やリーダーの姿勢を他の職員さんたちに見せることがものすごく大事。
あたりまえのことかもしれませんが、新人さんだけでなく【職員みんな】に対しても配慮や気配りは必要です。
気にしてもらって嫌な気持ちになる人は殆んどいないですからね。
【最重要】チームで働く職員みんなへ大切なお願いをする!
ここで、とても大事なことをお話しします。
一緒に働き始めるチームのみんなに、こんなお願いをしてみてください。
↓ ↓ ↓
自分が新人だった頃を想い出して『思いやり』を持って接していきましょう!
上司や現場の責任者が『新人のころの不安を想い出して、思いやりを持って接してください!』と、いつも職員みんなに訴え続けたら、必ずその職場の雰囲気は変わっていきます。
いい職場作りを職員みんなでつくる事こそ、新人職員の『辞める率』が激減する一番の答えです!
僕は『介護職の上司は、介護職員のケアを最優先にすべき』だと考えています。
その理由は、『利用者より職員のフォローを優先』する事こそ、最終的に【利用者さんに対しての笑顔が増え⇒良いケアにつながる!】と今までの経験から体感しているからです。
給料や待遇面などに大きな問題がなければ、辞めることなく馴染んでくれるはずです。
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